こんにちは。スニーカー・ジャングル、運営者のTAKAです。
夜にスニーカーを洗ったものの、翌朝までにちゃんと乾くか不安になること、ありますよね。室内で早く乾かす方法や、洗った後の臭いが残らない干し方、乾燥機やドライヤーの使い方、コインランドリーのスニーカー乾燥を使うべきかどうか、新聞紙を使った乾かし方など、気になるポイントは意外と多いはずです。
このページでは、僕がふだん実践している夜のスニーカーの干し方を、できるだけていねいにまとめました。生乾き臭を防ぎつつ、ソールやアッパーを傷めないコツもあわせて解説していくので、「とりあえず翌朝には気持ちよく履きたい」というあなたの悩みはかなりスッキリするはずです。
はじめて挑戦する人でも、そのまま手順通りにまねしてもらえればOKなように、なるべく専門用語を使わず、家にある道具でできるやり方を中心に書いていきます。夜勤明けや部活終わりでクタクタなときでもサッと動けるように、「ここだけ押さえておけば大丈夫」というポイントもセットで整理しているので、ぜひ気楽に読み進めてみてください。
この記事のポイント
- 夜でもできる効率的な乾かし方の全体像
- 生乾き臭を防ぎながら乾かす具体的なテクニック
- 乾燥機やドライヤー、コインランドリーの安全な使い方
- 新聞紙や乾燥グッズを使った時短テクと注意点
スニーカーの干し方夜に失敗しない

スニーカージャングル・イメージ
ここでは、夜に洗ったスニーカーを翌朝までにできるだけしっかり乾かすための基本をまとめます。室内での置き場所や下準備のやり方次第で、乾き方とニオイの出方がかなり変わってくるので、まずは土台になる考え方から押さえておきましょう。ここを適当にしてしまうと、その後どれだけ工夫しても乾きが甘くなりがちなので、少しだけ時間をかけて丁寧にやるのがおすすめですよ。
室内で早く乾かす基本ポイント
夜に乾かすときはいきなり干すのではなく、最初の水分をどれだけ減らせるかが勝負どころです。洗い終わったら、乾いたタオルでスニーカー全体を包み、両手でしっかり押して水分を移していきます。アッパーだけでなく、タンや履き口のクッション部分も押さえると、水がじわっとタオルに移るのが分かるはずです。
このタオルドライは、力任せにねじったり絞ったりする必要はなくて、上から体重をかけるイメージでOKです。特にキャンバス素材やメッシュ素材は、ねじると型崩れやシワの原因になりやすいので注意しましょう。タオルはできれば厚手のバスタオルを使うと、一度でかなり水分を吸ってくれます。
そのあと洗濯機の脱水を短時間だけ使うのも手です。タオルに包んだままネットに入れ、3〜5分程度の短い脱水で止めておくと、型崩れを抑えつつ水分だけ飛ばせます。時間はあくまで一般的な目安なので、素材や洗濯機のパワーによって微調整してください。ミッドソールが柔らかいランニングシューズなどは、3分以内で一度様子を見るぐらいが安心です。
脱水が終わったら、インソールと靴ひもを外し、シューズ本体とは別にしておきます。インソールは立てかけるように置くと、両面に空気が当たって乾きやすくなります。靴ひもは軽く広げてハンガーにかけておけば、翌朝にはほぼ乾いてくれます。
室内でのベストな配置を考える
干す場所は、エアコンや扇風機の風が当たる位置が理想です。風が通らない部屋の隅に置いてしまうと、夜の湿気もあってまず乾きません。できれば床に直置きするのは避けて、ワイヤーラックや突っ張り棒にひっかけるなど、少し高さを出してあげると、靴の下にも空気が流れるようになります。
室内のどこに置くか迷ったら、「人が普段よくいる場所」から少し離した位置がおすすめです。理由はシンプルで、人の体から出る水蒸気も意外と多いからです。寝ている間の寝室は湿度が上がりやすいので、エアコンの除湿を入れないなら、リビングや廊下の方が乾くケースもあります。
夜の室内干しで意識したいポイント
- タオルドライと短時間脱水で水分を先に減らす
- インソールと靴ひもを外して風の通り道を作る
- 床から少し浮かせ、扇風機やサーキュレーターの風が当たる位置に置く
- 人の出入りが少なく、湿気がこもりにくい部屋を選ぶ
ここまでをしっかりやっておくと、このあと紹介する新聞紙や乾燥機のテクニックも効きやすくなります。逆に言うと、スタートの水分が多いままだと、どの方法を使っても「なんか生乾きっぽい…」という状態になりやすいので、最初の5〜10分は丁寧にいきましょう。
洗った後の臭いを防ぐ乾燥テク
洗ったのにモワっとした臭いが残る一番の原因は、乾くまでに時間がかかって菌が増えてしまうことです。夜は気温が下がり湿度も上がりやすいので、なおさら生乾きになりがちなんですよね。特に、アッパーの内側やインソールのスポンジ部分は乾きにくく、そこに汗や皮脂が残っていると、雑菌のエサになってしまいます。
洗う段階からニオイ対策を仕込む
僕がよくやるのは、洗う段階から対策しておく方法です。ぬるま湯に重曹を溶かしてつけ置きしてから洗うと、酸性寄りのニオイの元を中和してくれるので、乾いたあとのイヤな臭いがかなり軽くなります。あくまで家庭でできる一般的なケアなので、素材によっては目立たない場所で試してから全体に使うようにしてください。
つけ置きするときは、インソールも一緒に浸しておくと効果的です。インソールは足裏に密着するパーツなので、汗や皮脂がしっかり染み込んでいます。ここをしっかり洗うかどうかで、乾いたあとのスッキリ感がまったく変わってきます。
乾燥段階でのニオイブロック
乾かす段階では、スニーカーの内部に新聞紙やキッチンペーパーを詰めるのが王道です。つま先までぎゅうぎゅうに入れるのではなく、詰めたあとに軽く押して密着させるイメージでOK。数時間おきに湿ったものを交換していくと、内部の水分をグッと引き抜いてくれます。
新聞紙である程度水分を抜いたら、仕上げに扇風機やサーキュレーターの風を当てて「風でニオイを飛ばす」イメージで乾かしていきます。できれば、部屋の窓を少しだけ開けておくと、こもった湿気が外に逃げてくれるので、生乾き臭がかなり出にくくなります。
消臭目的で10円玉を数枚入れておくテクもありますが、金属アレルギーや変色が気になる場合は無理に真似しないでください。心配なときは市販の消臭スプレーや除菌スプレーを併用する方が安心です。スプレーを使うときは、必ず「スニーカーに使用可能」「色落ちテスト済み」などの記載をチェックしてから使いましょう。
なお、カビや変色まで進んでしまったケースでは、洗剤や漂白剤の選び方を含めた対処が必要になります。その場合は、例えば茶色い斑点やシミの原因と落とし方のような、変色対策に特化した情報も参考にしてみてください。ニオイとシミの両方をケアしておくと、見た目も履き心地もかなり変わります。
最後にもうひとつ大事なのは、「湿ったまま下駄箱に戻さない」ということです。下駄箱は狭くて暗く、通気性も悪いので、ニオイとカビにとっては最高の環境になってしまいます。面倒でも、完全に乾き切るまでは部屋干しのままにしておくのがベストですよ。
乾燥機を使う際の注意点まとめ

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家庭用の衣類乾燥機にスニーカーをそのまま入れるのは、基本的にはおすすめしません。回転ドラムの中でガンガン打ち付けられてしまい、ソールの剥がれやアッパーの裂けにつながるリスクが高いからです。特に、エアクッションやゲル入りソールなどのクッション構造を持つモデルは、熱と衝撃に弱いものも多く、寿命を縮めてしまう可能性が高いです。
使う前に必ずチェックしたいポイント
それでもどうしても使いたい場合は、靴用のネットや専用のホルダーが付いた機種かどうかをまず確認しましょう。メーカーが靴の乾燥を許容していない場合は、故障や事故の原因になるので避けた方が安全です。取扱説明書に記載されている温度と時間は、あくまで一般的な目安として扱い、自己判断で極端に時間を延ばすような使い方はNGです。
また、乾燥機に入れる前に、アウトソールの泥や小石をしっかり落としておくことも大切です。ソールに小石が挟まったままだと、ドラム内で他の衣類や乾燥機そのものを傷つける原因になります。ブラシや古い歯ブラシで溝の汚れを落としてから、ネットに入れるようにしましょう。
乾燥機を使うときのチェックポイント
- 靴乾燥が可能な機種かどうか説明書で確認する
- 高温・長時間運転は接着剤の劣化を招きやすい
- 革やデリケート素材は基本的に避けた方が無難
- ソールの泥・小石は事前にブラシで落としておく
家庭用乾燥機よりも安全な選択肢
乾燥機を使うか迷うときは、スニーカー本体の価格だけでなく、お気に入り度も含めてリスクと天秤にかけるイメージで考えるといいかなと思います。迷ったときは、扇風機と新聞紙を組み合わせた低リスクな方法を選ぶ方が、結果的に長く履けることが多いです。
もし「どうしても短時間で仕上げたいけれど、家の乾燥機は不安…」という場合は、コインランドリーの靴専用乾燥機の方がまだ安全です。靴を想定した温度や回転数になっているので、家庭用よりもダメージを抑えやすいです。どうしても家庭用乾燥機を使う必要があるときは、本当に買い替え前提でも許せる一足だけにする、ぐらいの割り切りがあってもいいかもしれません。
なお、乾燥機に限らず、電気機器を使った乾燥はすべて「目安時間内で一度様子を見る」のが鉄則です。完全にお任せで放置するのではなく、途中で一度止めて、触って状態を確認してから続けるようにすると、トラブルをかなり減らせますよ。
ドライヤーで乾かすときのコツ
ドライヤーはピンポイントで風を当てられるので、部分的に乾きが遅いところを仕上げたいときに便利です。ただし、基本は冷風か送風モード一択だと思っておいてください。温風を至近距離から長時間当てると、接着剤が柔らかくなってソールが浮いてしまったり、素材が縮んだりすることがあります。
正しい距離と角度をキープする
コツは、スニーカーから20〜30cmほど離して風を当てること。つま先の奥まで風を送りたいときは、ドライヤーのノズルを少し上向きにして、スニーカーを逆さに持つと内部の湿気が抜けやすくなります。インソールは別にしておき、必要ならインソール側にも軽く風を当てておきましょう。
このとき、風が一点に集中しないように、ドライヤーを左右にゆっくり振りながら当てていくのがポイントです。アッパーの同じ場所に風を当て続けると、表面だけパリッと乾いて中がまだ湿ったまま、という状態になりやすいので注意してください。
時間配分と仕上げのチェック
また、同じ場所に風を当て続けるのではなく、靴全体をなぞるように動かすのがポイントです。つま先→かかと→サイド→タン→履き口、といった具合に、順番を決めてローテーションさせながら当てていくと、ムラが出にくくなります。片足につき5〜10分を目安に、全体がしっとりからサラッとした感触に変わるまで続けましょう。
乾いて見えても内部がまだ湿っていることが多いので、最後に手で押さえて冷たさがないかをチェックしてみてください。特に、親指の付け根あたりや土踏まず付近は水分が残りやすいので、しっかり触って確認するのがおすすめです。
ドライヤーの使い方については、足なじみを良くする目的で温風を使うテクニックもあります。そういったアプローチに興味があれば、例えばきついスニーカーを馴染ませる方法もチェックしてみると、より理解が深まるはずです。乾燥目的で使うときは冷風、足なじみ目的で使うときは温風、と目的をしっかり分けて考えると失敗しにくくなります。
コインランドリー乾燥を活用する方法
「どうしても明日の朝までに完全に乾いていてほしい」そんなときは、コインランドリーの靴用乾燥機も頼りになります。靴専用のドラムは通常の乾燥機よりも回転が穏やかで、スニーカーを傷めにくい温度帯に設定されていることが多いです。
利用前の準備と注意点
コインランドリーに持ち込む前に、軽くブラッシングして泥や砂を落としておきましょう。ドラムの中に砂が残ると、次に使う人にも迷惑ですし、自分のスニーカーも削れてしまいます。できれば、洗濯から乾燥まで同じ店舗でまとめて行うと、移動中にまた汚れる心配がなくてラクですよ。
目安としては、20〜40分程度の運転でほとんどのスニーカーが履ける状態まで乾いてくれます。ただし、これはあくまで一般的な目安時間であって、素材や厚み、機種によって変わります。必ず途中で一度取り出し、つま先や土踏まずあたりを触って、生乾きの冷たさが残っていないか確認してください。
台数と入れ方で仕上がりが変わる
僕が意識しているのは、1回の乾燥機に入れる足数を欲張りすぎないことです。詰め込みすぎると熱風が中まで届かず、ニオイの元が残りやすくなります。目安として、家庭用スニーカーなら1ドラムあたり2〜3足ぐらいまでに抑えておくと、風がしっかり通ってくれます。
コインランドリー乾燥のメリットや注意点については、より詳しくコインランドリーでスニーカーが痛む原因と対策でも解説しているので、併せて読んでもらえると安心して使えるかなと思います。
温度や時間設定は店舗や機種によって異なります。正確な仕様や注意事項は、必ず店内の案内表示や公式情報を確認してください。迷ったときや不安な場合は、スタッフや専門店に相談するのが安全です。また、ここで紹介している時間や足数はあくまで一般的な目安であり、最終的な判断はご自身と専門家のアドバイスを優先してください。
夜のスニーカー干し方の極意

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ここからは、夜の乾燥をさらに効率化するための細かいテクニックを紹介します。新聞紙や乾燥機などのアイテムごとの使い方だけでなく、部屋の環境づくりや湿気対策もセットで押さえておくと、失敗しにくくなります。ちょっとしたコツを積み重ねるだけで、「同じ時間なのに前より乾いている」という感覚を実感できるはずですよ。
新聞紙を使った効率的な乾燥法
新聞紙は、夜のスニーカー乾燥でいちばんコスパのいいツールと言ってもいいぐらい優秀です。ポイントは、細かくちぎってふんわり丸めること。大きなまま丸めると表面しか水分を吸わないので、吸湿力をフルに使い切れないんですよね。
正しい詰め方のステップ
まず、1ページを4〜6枚くらいのサイズにちぎり、それを片手で軽く握るようにして丸めます。このとき、ギュッと硬く丸めるのではなく、空気を含ませるイメージでふんわりさせておくのがポイントです。空気の層が多いほど、水分が入り込む余地が増えるので、結果的に吸水スピードが上がります。
軽く丸めた新聞紙をつま先からかかとまで詰めたら、外側から両手で押して形を整えます。このとき、つま先部分に少し多めに詰めておくと、型崩れ防止にもなって一石二鳥です。ハイカットモデルなら、足首部分にも軽く詰めておくと、アッパーがシワシワになるのを防げます。
新聞紙乾燥をうまく使うコツ
- 細かくちぎってから軽く丸めて詰める
- つま先はやや多めに入れて型崩れ防止
- 湿り気を感じたらこまめに交換する
- ハイカットは足首部分にも軽く詰める
インク移りを防ぎたい場合の工夫
インク移りが心配なときは、新聞紙をキッチンペーパーで包んでから詰める方法もおすすめです。少し手間は増えますが、白系のスニーカーでも安心して試せます。キッチンペーパーは吸水性が高いので、新聞紙との二重構造にすると、かなりパワフルな乾燥セットになります。
また、新聞を使いたくない場合は、不要になったコピー用紙や紙袋を細かくちぎって代用することもできます。ただし、コーティングされたツルツルの紙は水をはじきやすいので避けた方がいいです。あくまで水を吸いやすい「紙質」のものを選んでくださいね。
室内干しで乾きを早める工夫
室内干しで大事なのは、風の通り道をどう作るかです。床に直置きしてしまうと、空気が動きにくく、湿気が靴のまわりにたまってしまいます。突っ張り棒やハンガーを使って宙に吊るしたり、網ラックの上に置いたりすると、上下から風が抜けるようになります。
レイアウトを少し変えるだけで乾きが変わる
たとえば、浴室乾燥機がある家なら、タオルバーにハンガーをかけてスニーカーを吊るし、乾燥モードを弱めにして一晩かけるだけでもかなり違います。浴室乾燥が使えない場合でも、カーテンレールに直接かけるのではなく、突っ張り棒を使って「専用物干しスペース」を作ってあげると、ほかの洗濯物と干す場所を分けられて便利です。
扇風機やサーキュレーターを使う場合は、スニーカーに直接風が当たる位置にセットしましょう。理想は、風が靴の中を通り抜けていくイメージになるよう、つま先側とかかと側のどちらかを少し持ち上げて角度をつけることです。段ボールや雑誌をかませて角度を作るだけでも、風の抜け方が一気に変わります。
湿度と温度のバランスを意識する
部屋の湿度が高いときは、エアコンの除湿モードや除湿機を組み合わせると、体感で分かるレベルで乾くスピードが変わります。日本は梅雨時期を中心に湿度が高い国で、気象庁が公開している気象データを見ても、多くの地域で相対湿度が年間を通して高めに推移していることが分かります(出典:気象庁「過去の気象データ検索」)。こういった背景もあるので、夜の室内干しでは「風+除湿」のセットを意識すると失敗しにくいです。
逆に、湿気がこもりやすい脱衣所やクローゼットの中は、夜の乾燥には向きません。どうしてもスペースがない場合は、扉を開けっぱなしにして扇風機で外に風を送り出すなど、閉め切った空間を作らないようにだけ注意しましょう。
湿気対策で生乾きを防ぐ方法

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日本の夜は季節によって湿度がかなり変わるので、湿気対策そのものも夜の干し方の一部と考えた方がいいです。特に梅雨時期や夏場は、部屋干しの洗濯物と一緒にスニーカーを置いてしまうと、湿気の取り合いになってなかなか乾きません。ここを意識しているかどうかで、「同じ干し方でも乾き具合が全然違う」という結果になりやすいんですよね。
スニーカーだけ別エリアに分ける
僕がよくやるのは、スニーカーだけ別の部屋に移動させる方法です。洗濯物はリビング、スニーカーはエアコンの効いた寝室、といった具合に分けておくと、それぞれが乾きやすくなります。下駄箱周りは湿気がたまりやすいので、夜の乾燥中は下駄箱に入れないのが鉄則です。
また、床に直接置くと冷気のたまり場になり、乾きが遅くなります。できればスニーカー用の小さなラックを一つ用意しておき、常にそこに置いて乾かす習慣をつけると、毎回の段取りも楽になります。
除湿グッズを賢く使う
湿気対策グッズとしては、シリカゲル系の乾燥剤や、くり返し使える除湿ブロックなども便利です。ただし、これらはあくまで補助アイテムなので、「乾いていないスニーカーを無理やり保管するための道具」として使うのは避けてください。完全に乾いてから、保管用として使うのが正しい使い方です。
スニーカーの保管時の湿気対策やローテーションの考え方については、寿命や捨てどきにフォーカスした記事でも詳しく書いています。夜の干し方と合わせて意識すると、トータルでスニーカーが長持ちしやすくなります。最低でも2〜3足をローテーションして履くようにすると、1足あたりの乾燥時間にも余裕ができて、結果的にニオイや劣化のトラブルも減っていきます。
最後に、窓の開け方もけっこう重要です。雨の日に窓を大きく開けると、外から湿った空気が入ってきて逆効果になることもあります。そんな日は、窓は少しだけ開けて扇風機で外に向かって風を送る「換気ファン的な使い方」をすると、湿気だけを外に押し出すことができます。
靴専用乾燥機を使うメリット
靴専用乾燥機は、夜のスニーカー乾燥を完全にルーティンにしたい人にはかなり頼れるアイテムです。靴の内部にノズルを差し込むタイプや、ぶら下げて温風を当てるタイプなどがありますが、どちらも靴の中から外へ風を送る構造になっているのがポイントです。
どんな人に向いている道具か
メリットは、温度と時間が靴向けに調整されていること。一般的な目安としては、弱めの温風で30〜60分程度の設定になっているモデルが多く、素材へのダメージを抑えながら乾かせます。ニオイ対策としてオゾンや紫外線を組み合わせた機種もありますが、肌が弱い人や小さなお子さんがいる家庭では、使い方をよく読んでから導入してください。
靴専用乾燥機が向いている人
- 通学や通勤で同じスニーカーをほぼ毎日履く人
- 雨の日や汗で中がびしょびしょになりやすい人
- 生乾き臭をとにかく避けたい人
- 室内干しのスペースが限られている人
導入するときのチェックポイント
購入を検討するときは、「温度調整ができるか」「タイマー機能があるか」「対応する素材の幅」がチェックポイントです。温度が一段階しかないモデルより、弱・中・強といくつか選べるタイプの方が、メッシュから合成皮革まで幅広いスニーカーに対応しやすいです。
なお、温度設定や使用時間は、メーカーごとの推奨値を必ず確認してください。記事内で触れている時間や温度はあくまで一般的な目安であり、最終的な判断は取扱説明書やメーカーの公式情報を優先し、不安な場合は専門家に相談するようにしましょう。安全面や電気代などが気になるときも、メーカーのサイトや取扱説明書に書かれている注意事項をしっかり読んでから使うのが大事です。
新聞紙交換のタイミングと注意点
新聞紙を使う乾燥法で失敗しがちなのが、一度詰めた新聞紙をそのまま朝まで放置してしまうパターンです。新聞紙は一度水分を吸うとそれ以上はほとんど吸ってくれないので、途中で交換しないとスニーカーの中に湿気が残りっぱなしになります。
交換の目安とチェック方法
目安としては、最初の2〜3時間は1時間おきに交換して、その後は乾き具合を見ながら間隔を伸ばしていくイメージです。特につま先部分は水がたまりやすいので、交換のたびにしっかり触って確認しておくと安心です。触ったときにひんやりしていれば、まだ内部に水分が残っています。
夜遅い時間に洗った場合、「そんなに何度も交換できないよ…」という日もありますよね。そんなときは、寝る前に一度しっかり交換して、翌朝もう一度新しい新聞紙に入れ替えるだけでも、やらないよりはずっとマシです。時間に余裕がある日は細かく交換、忙しい日は最低限、という感じで、自分の生活リズムに合わせて無理なく続けるのが一番です。
素材別の注意ポイント
また、革やスエードなど水分やインクに弱い素材では、新聞紙が色移りを起こす可能性もゼロではありません。そういった素材ではキッチンペーパーを巻いた新聞紙や、紙製のシューキーパーを使うなど、少し慎重めな選択をおすすめします。色移りが心配な場合は、最初は淡い色の部分に直接触れないよう、布やペーパーを一枚噛ませてから詰めると安心です。
素材によって適した乾燥方法は変わります。ここで紹介している方法は一般的なキャンバスや合成皮革を想定したものなので、ハイブランド品や特殊素材のスニーカーは必ず公式サイトのケア方法や専門店のアドバイスを確認し、最終的な判断はプロに相談したうえで行ってください。大事な一足ほど、少し慎重なくらいでちょうどいいかなと思います。
干し方夜のまとめと最適な手順
最後に、スニーカーの干し方を夜に実践するときの流れを、もう一度まとめておきます。基本は、水分を減らす → 風を当てる → 湿気を逃がすという3ステップです。ここまで読んで「やること多いな…」と感じたかもしれませんが、慣れてしまえばほとんどがルーティン作業なので、5〜10分でサクッと終わるようになりますよ。
夜に実践したい乾燥手順の一例
- 洗ったあとタオルで包んでしっかり水分を移す
- 必要に応じて3〜5分だけ洗濯機で脱水する
- インソールと靴ひもを外し、新聞紙をふんわり詰める
- 扇風機やサーキュレーターの風が当たる位置に吊るす
- 1〜3時間ごとに新聞紙を交換しながら一晩乾かす
ここまでの流れを押さえておけば、スニーカーの干し方夜バージョンでも、生乾き臭や型崩れの失敗はかなり減らせるはずです。乾燥機やドライヤー、コインランドリーなどの機器を使う場合は、記事中で紹介したように「温度はあくまで目安」「公式情報を必ず確認する」「迷ったら専門家に相談する」という3点を意識しておくと安心ですよ。
夜に洗って翌朝にはカラッと履きたい――そんなシーンはこれからも何度も出てくると思います。そのたびにバタバタしないよう、今日から自分なりの夜の乾燥ルーティンを組み立てて、スニーカーとの付き合いをもっとラクで快適なものにしていきましょう。あなたの生活スタイルに合った干し方を見つけてもらえたら、運営者としてもかなりうれしいです。
