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アシックス METASPEEDの特徴と寿命と選び方ガイド

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晴れた公園の並木道で、日本人女性ランナーがアシックスMETASPEEDと思われる黄緑色のランニングシューズを両手に持ち、特徴を比較するように真剣な表情で見つめている様子

こんにちは。スニーカー・ジャングル運営者のTAKAです。

今日は、アシックスMETASPEEDシリーズについて気になっているあなたに向けて、スカイとエッジの違いやストライド走法とピッチ走法のどちらに合うのか、パリモデルのスペックや重さ、カーボンプレートの厚さや反発の強さ、さらにマジックスピードとの使い分けやナイキのヴェイパーフライとの比較まで、まとめて解説していきます。

サイズ感がタイトなのか、耐久性や寿命がどれくらいなのか、レビューでよく聞くメリットとデメリットは本当なのかなど、初めてレース用の厚底シューズを選ぶときって不安が多いですよね。この記事では、ランナー目線でのリアルな使い心地をベースに、あなたの走り方に合う一足を選びやすくなるように整理しているので、読み終わるころには「自分はこっちのモデルだな」とイメージがはっきりしていると思います。

この記事のポイント

  • スカイとエッジの構造と走法の違いが分かる
  • パリモデルのスペックや軽量化のポイントを理解できる
  • マジックスピードやヴェイパーフライとの比較軸がはっきりする
  • サイズ感や耐久性、寿命の目安と選び方のコツを押さえられる

アシックスMETASPEEDの特徴解説

緑が生い茂る並木道の中で、日本人女性ランナーがアシックスMETASPEEDのランニングシューズを両手に持ち、特徴の違いを真剣に見比べている様子

スニーカージャングル・イメージ

まずはアシックスMETASPEEDシリーズ全体のコンセプトと、スカイとエッジそれぞれがどんな走り方にハマるのかを整理していきます。ここを押さえておくと、スペック表を見るときの解像度が一気に上がりますし、「なんとなく良さそうだから」という理由ではなく、自分の走りに合わせて戦略的にシューズを選べるようになりますよ。

METASPEEDシリーズは、ランナーの走り方を大きく「ストライド型」と「ピッチ型」に分けて、それぞれに最適化した設計をしているのが最大のポイントです。同じカーボンプレート搭載シューズでも、フォームとの相性がズレていると「硬くて走りにくい」「反発が前に進まず上に逃げてしまう」といったミスマッチが起こりがちですが、その課題をかなり丁寧に潰してきている印象があります。

ストライド向けSKYの特徴

アシックスMETASPEED SKYは、ストライド走法のランナー向けにチューニングされたレーシングシューズです。歩幅を大きく取って前に飛んでいくタイプの走り方をする人ほど、SKYの良さを感じやすいモデルになっています。特に、ピッチ数をそこまで増やさず、1歩1歩を大きく力強く運んでいくようなフォームのランナーにとっては、かなり強力な武器になってくれます。

ミッドソールにはFF TURBO PLUSフォームが厚めに積まれ、カーボンプレートはやや高い位置にフラット気味に配置されています。このセッティングによって、接地から離地までの間にフォームがしっかりとたわみ、そのたわみが戻る瞬間に大きな反発エネルギーとして前方へ押し出してくれる構造です。フラット寄りのプレート形状は、フォアフット着地だけでなく、ミッドフット〜ややヒール寄りでも反発を引き出しやすいのがポイントですね。

レースで使っている感覚としては、フルマラソンの序盤から中盤にかけて、ペースを少しだけ上げたいタイミングで前に体重を乗せてあげると、シューズ側から「もう一歩いこうよ」と背中を押されるような感じがあります。上下動がしっかり出せるフォームのランナーほど、SKYのリバウンドを生かしてストライドを自然に伸ばせるので、ピッチを無理にいじらなくてもペースアップにつながりやすいです。

おすすめのランナー像

SKYが特にハマりやすいのは、例えば以下のようなランナーです。

  • 5km〜10kmのスピード練習で、1km4分前後より速いペースをある程度余裕を持って刻める
  • ランニングフォームを横から見ると、接地のたびに腰の位置がしっかり高く保たれている
  • ピッチを上げるよりも、1歩あたりの推進力でタイムを稼ぐほうが得意だと感じている

こういったタイプのランナーがSKYを履くと、「フォームの力をそのまま増幅してくれている」ような感覚が得られやすいです。逆に、現状のフォームが上下動少なめでピッチ主体の場合は、SKYのポテンシャルをフルに引き出すまで少し時間がかかるかもしれません。

ポイントとしては、足首から上の連動がしっかりできているほどSKYの良さが出るので、ある程度の筋力やフォームが整っている中上級者向けの性格が強いシューズと考えておくとイメージしやすいと思います。フォーム改善とセットで使ってあげると、よりタイムに直結しやすいですよ。

ちなみに、アシックスのスポーツ工学研究所ではエリートランナーのデータをもとに「ストライド型」「ピッチ型」の走り方を細かく研究していて、METASPEED SKYはその成果を落とし込んだモデルです。カーボンプレートやミッドソールの材料・厚みのバランスは、トップ選手を使った実験で何度も検証されているので、安心してその設計意図に乗っかってしまってOKかなと思います。

ピッチ型EDGEの走法適性

一方のアシックスMETASPEED EDGEは、ピッチ走法、つまり回転数でタイムを稼ぐスタイルに特化したモデルです。接地時間を短く小気味よく刻んでいく走り方のランナーに向いていて、「ストライドを無理に伸ばすよりも、テンポ良く足を回したほうが楽にペースを維持できる」というタイプなら、まずEDGEを候補に入れておくべきですね。

EDGEではカーボンプレートがスプーン状に湾曲し、SKYよりも低い位置にセットされています。これによってロッカー機能が強調され、体重を前に転がすような感覚でスピードを維持しやすい構造になっています。足首の真下あたりでサッと接地して、そのまま前方にコロコロと重心が転がっていくようなイメージで、ピッチをキープしてさえいれば自然と前に進ませてくれる感覚があります。

フラット〜ややヒール寄りの接地でも転がり感で前に押し出してくれるので、ストライドを無理に伸ばさなくてもペースをキープしやすいのが魅力です。特に、フルマラソンの30km以降でフォームが崩れやすい人や、終盤にストライドがガクッと落ちてしまう人には、EDGEの「リズムを守るサポート力」がかなり心強く感じられるはずです。

EDGEがハマるシーンの具体例

例えば、1kmあたり4分20秒〜5分前後のペースでフルマラソンを走ることが多いランナーだと、序盤から終盤まで同じピッチを刻み続けるのが現実的な戦い方になります。EDGEはそういった「一定のテンポでじわじわ押していく」レース展開と相性抜群で、ペースが落ちかけてもロッカー構造が前への転がりを後押ししてくれます。

個人的な印象としては、同じペースでもSKYよりEDGEのほうが脚へのダメージがじわっと分散される感覚があり、特に下り基調のコースや緩いアップダウンが続くレイアウトでは、EDGEの安定した足運びがかなり頼りになります。ピッチ主体で30km以降もリズムを崩したくないランナーに向いた性格だと感じています。

自分の走りがストライド寄りかピッチ寄りか分からない場合は、ランニングウォッチのピッチ表示をチェックしてみるのも一つの方法です。ペースを上げるときに、ピッチが大きく変化するのか、それともストライドが伸びるのかを意識して観察してみると、どちらのモデルが合いやすいか見えてきますよ。

EDGEは、キレイなフォームで走れているときだけでなく、疲れて少し接地がバラつき始めたときにも、ソール形状がうまくブレを抑えてくれる印象があります。これは、ミッドソールの左右の張り出し方や、カーボンプレートのカーブが絶妙に調整されているおかげで、接地位置が多少前後しても推進方向にうまくエネルギーを逃がしてくれるからだと思います。

SKYとEDGEの違いと選び方

緑の並木道で、日本人女性ランナーがアシックスMETASPEED SKYとMETASPEED EDGEを左右の手に持ち、2モデルの違いを真剣に比較して見つめている様子

スニーカージャングル・イメージ

SKYとEDGEで迷う人が一番多いポイントは、「どっちが速く走れるか」ではなく、「自分のフォームにどちらがハマるか」という点です。同じペースで走っても、フォームとシューズの相性が良ければ脚の残り方もタイムの安定感もガラッと変わります。ここでは、選び方の判断軸をもう少し細かく整理してみます。

項目METASPEED SKYMETASPEED EDGE
走法のタイプストライド走法向きピッチ走法向き
カーボンプレート位置高め・フラット気味低め・スプーン状
フィーリング大きな反発で前へ飛ぶ転がり感でテンポよく進む
おすすめペースサブ3前後、ハイペースサブ3.5〜サブ3前後
得意なレース展開中盤以降も積極的にペースアップ一定ペースでじわじわ押し切る

自分でできる簡単な判別方法

選び方のコツとしては、「意識せずに走ったとき、歩幅が自然と大きくなるか」「回転数が自然と上がるか」で判断するのが一番シンプルです。普段から大股で走るタイプならSKY、細かいピッチでテンポ良く刻むタイプならEDGEを選ぶ、とイメージしてもらえればOKです。

もう少し具体的に言うと、5kmのタイムトライアルをしたときに、ピッチがそこまで変わらないのにストライドが伸びてペースアップしているならSKY寄り、逆にストライドはあまり変わらずピッチが大きく増えているならEDGE寄りと考えると分かりやすいです。最近のGPSウォッチはピッチやストライドも自動で記録してくれるので、データを見ながら判断してみるのも面白いですよ。

どちらを選んでも劇的に走りが変わるわけではなく、あくまであなたのフォームを後押ししてくれる存在です。まずは試着や試走会などでフィーリングを確認してから購入することをおすすめします。シューズの選択で悩みすぎて練習量が減ってしまうのは本末転倒なので、「自分はこっち」と一度決めたら、そのシューズを信じて走り込みを積み上げていくほうが結果につながりやすいですよ。

カーボン反発性能の要点

アシックスMETASPEEDシリーズのキモになっているのが、FF TURBO PLUSフォームとカーボンプレートの組み合わせによる強い反発とクッション性のバランスです。単純に硬くて跳ねるだけのプレートではなく、「いかにエネルギーをロスなく前方向に返すか」という部分にかなりこだわって設計されているのが分かります。

まずミッドソールのFF TURBO PLUSは、従来の素材よりも軽量で反発弾性が高く、着地時のエネルギーをしっかり蓄えてくれるフォームです。ここにフルレングスのカーボンプレートを組み合わせることで、接地から蹴り出しまでの間に「たわむ→戻る」という流れがスムーズに起こり、その戻りが推進力として前方に向かうようにチューニングされています。

公式のプレスリリースでも、パリモデルでは前作と比べて軽量化とエネルギーリターンの向上がうたわれていて、アシックススポーツ工学研究所でエリートランナーを対象にしたテストを何度も行いながら改良が重ねられたことが紹介されています。(出典:ASICS公式プレスリリース

レース後半で効いてくる「省エネ感」

一般的なランニングシューズよりもミッドソールの厚さはしっかりありながら、素材自体が軽量化されているため、27.0cmの重量はおおむね180g台に収まっています。この軽さと高反発の組み合わせは、レース後半での脚残りにかなり効いてきます。30km地点を越えても、接地のたびに「もう一歩分」前に押してくれる感覚が続くので、メンタル的にもかなり心強いですね。

実際のレースで使っていると、30km以降でもフォームが崩れにくく、ペースが少し落ちかけたタイミングでフォームを立て直すと、まだまだシューズ側に余力が残っているのが分かります。フルマラソンの「壁」を少しでも薄くしてくれるようなイメージで、特にサブ3やサブ3.5あたりを狙うランナーにはその恩恵を感じやすいはずです。

反発やクッションに関する数値は、メーカー公表のデータだけでなく、他のランナーのレビューも参考にしつつ「自分の脚力に合うかどうか」を基準に判断するのがおすすめです。同じシューズでも、軽量なランナーと体重があるランナーでは感じ方が結構変わります。最終的には、自分の脚で試してみて「気持ちよく走れるかどうか」を一番の指標にしてくださいね。

重さや厚さの最新スペック

最新のパリモデルでは、前作のプラスシリーズから約20g前後の軽量化が行われています。厚底レーシングの中でもトップクラスの軽さになっていて、箱から出して手に持った瞬間に「え、こんなに軽いの?」と驚くレベルです。レース用シューズは特に、1gでも軽くなると足さばきが変わってくるので、この軽量化は想像以上に大きなアドバンテージになります。

スタックハイト(ソールの厚さ)はワールドアスレティックスのルール上限に近い高さまで積まれていますが、ただ分厚いだけではなく、接地時の安定感を確保するためにミッドソールの横幅や側面形状がかなり工夫されています。アウトソールの接地面積も絶妙で、厚底によくある「グニャっとした不安定さ」がほとんど気にならないのが好印象ですね。

スペック表の見方と注意点

公式スペックでは、サイズ27.0cmでおおよそ185g前後、ドロップ(かかととつま先の高低差)は5mm程度とされています。数値だけを見ると他ブランドのレーシングシューズと似ていますが、ミッドソール素材やプレート形状、アウトソールパターンの組み合わせによって、体感のバランスはかなり違ってきます。

ここで紹介している重量や厚さの数字は、あくまで一般的な目安です。サイズによっても数値は変わりますし、ユーザーによって感じ方も違います。

正確な情報や最新のスペックは、必ずアシックス公式サイトや商品ページで確認したうえで、自分のサイズでどれくらいの重さになるのかチェックしてから購入するようにしてください。数値だけを見て判断するのではなく、実際に足入れしてバランスを体感することが一番大事ですよ。

アシックスMETASPEEDの比較情報

並木道で日本人男性ランナーがアシックスMETASPEED SKYとEDGEを左右の手に持ち、2モデルの違いを比較するように真剣な表情で見つめている様子

スニーカージャングル・イメージ

ここからは、アシックスMETASPEEDを他の人気レーシングシューズと比べたときの立ち位置や、サイズ感・耐久性・寿命の目安について深掘りしていきます。購入前に不安になりやすいポイントを中心にまとめたので、「最後の一押し」が欲しいときのチェックリスト代わりに使ってもらえたらうれしいです。

同じカーボンシューズといっても、ブランドごとに味付けが全然違います。メタスピードはどちらかというと「安定感と脚残り重視」の立ち位置で、攻めすぎないバランス型のレーサーという印象です。そのあたりも意識しながら読んでもらえるとイメージしやすいかなと思います。

マジックスピード違いの要点

まず気になるのが、同じアシックスのマジックスピードとの違いですよね。どちらもフルレングスカーボンを搭載したモデルですが、役割分担はかなりハッキリしています。メタスピードが「本命レースで自己ベストを狙うための一足」だとしたら、マジックスピードは「そのレースに向けて走り込みを積むための頼れる相棒」というイメージです。

メタスピードは、FF TURBO PLUSフォームとプレートの組み合わせで、レースでの自己ベスト更新を狙うためのトップレンジ。価格設定も高めで、そのぶん軽量性と反発性能に全振りした仕様になっています。耐久性もゼロではありませんが、反発のピークを最優先した作りなので、毎日のジョグや距離走にガンガン使うのはもったいないタイプですね。

一方、マジックスピードはもう少し耐久性と汎用性を意識した作りで、「練習からレースまで一本でこなしたい」ランナーに向いたバランス型のカーボンシューズです。ミッドソール素材やプレートの硬さがややマイルドなので、ペース走やロング走など、レースペースより少し遅めのメニューでも使いやすく、脚へのダメージも抑えやすいです。

具体的な使い分けのイメージ

例えば、年間でフルマラソンを2〜3本、ハーフを数本走るようなランナーなら、

  • 普段のポイント練習やペース走:マジックスピード
  • 本命レース、本番前の直前刺激:メタスピード

というセット運用がかなりおすすめです。練習から本命シューズを使ってしまうと寿命が一気に縮みますし、毎回の練習で脚への負荷が上がりすぎて、ケガのリスクも増えてしまいます。マジックスピードをメインの練習用として使い、仕上がりを確認するタイミングだけメタスピードを投入すると、シューズのコンディションも自分のコンディションもコントロールしやすくなりますよ。

アシックス全体のサイズ感の傾向は、アシックススニーカーのサイズ感解説記事も参考になると思います。マジックスピードとメタスピードでサイズ感を揃えておくと、練習からレースへの切り替えもスムーズです。

ヴェイパーフライ比較の視点

厚底レーシングといえば、ナイキのヴェイパーフライも外せない存在です。アシックスMETASPEEDと比較したときの大きな違いは、接地の安定感と足型の相性にあります。どちらが「上」かではなく、あなたのフォームや脚質にとってどちらが扱いやすいか、という観点で見てもらうのが大事かなと思います。

ヴェイパーフライは、より「跳ねる」感覚が強く、うまくハマると信じられないくらい前に飛ばしてくれますが、そのぶん接地がシビアになりやすく、特に疲れてフォームが崩れたときにぐらつきが出やすいと感じるランナーも多いです。脚の軸をまっすぐ保ち続けられる上級者には最高の武器ですが、フォームに不安がある段階だと、少し扱いづらさを感じる場面も出てきます。

対してメタスピードは、ソールの接地面積や形状のバランスが良く、レース後半でフォームが乱れてきても足元が暴れにくいという印象があります。接地の瞬間に「グニャっ」と横に逃げる感じが少なく、前方向の推進力に素直につながっていくので、多少フォームが崩れても粘り腰でゴールまで持っていきやすいです。

足型との相性という観点

日本人の足型に合いやすいラストを採用していることもあり、幅広・甲高ぎみの人でもサイズ感が合わせやすいのはメタスピード側の強みですね。ナイキ系のカーボンレーサーが「細すぎて小指や甲が痛くなる」と感じた人でも、メタスピードならフィットするケースはかなり多いです。逆に、もともとナイキのタイトなラストがピタッとハマる人は、メタスピードだと少し余裕を感じるかもしれません。

どちらのブランドも完成度が高いので、最終的には「どちらのフィーリングが好きか」「レースで履いたときに安心して攻め切れるか」で選ぶのが正解だと思います。可能であれば、10kmレースやペース走で両方を試してみて、ゴール後の疲労感や脚の残り方を比べてみると、自分にはどちらが合っているか見えてきますよ。

サイズ感とフィット感解説

並木道で日本人男性ランナーが左右にアシックスMETASPEEDのシューズを持ち、サイズ感やフィット感を慎重に確かめるように見比べている様子

スニーカージャングル・イメージ

アシックスMETASPEEDのサイズ感は、基本的には「ややタイト寄りの標準」です。レーシングラストなので、つま先や中足部のフィットはかなりピタッとした作りになっています。レース中にシューズの中で足が遊ばないよう、あえてゆとりを削った設計になっているイメージですね。

普段のアシックスランニングシューズと同じサイズで履くと、「縦はちょうどだけど、幅と甲がタイトに感じる」という人が多い印象です。特に、足の幅が広めだったり、甲が高い人は、小指側や甲部分の圧迫を感じやすいかもしれません。レースで長時間履くことを考えると、足型によってはハーフサイズアップを検討する価値があります

サイズ選びのステップ

おすすめの選び方としては、

  • まずは普段履いているアシックスのトレーニングモデルと同じサイズを試す
  • つま先に5mm前後のゆとりがあるか、幅や甲の圧迫が強すぎないかをチェック
  • 迷ったら、レースで使う前提ならやや余裕のあるサイズを選ぶ

というステップが無難かなと思います。フィット感はきつすぎても緩すぎてもパフォーマンスが落ちてしまうので、自分の足がシューズの中でしっかりホールドされつつ、血流が止まらない程度の余裕があるバランスを探してみてください。

アシックスの他モデルとのサイズ感の違いや選び方のコツは、GELシリーズなども含めてまとめているGEL-NYCのサイズ感ガイドも参考になるはずです。モデルごとの違いを把握したうえで、実際に試着してジャストサイズを確認するのがベストですね。

サイズ選びに失敗すると、パフォーマンスが落ちるだけでなく、足のトラブルにつながる可能性もあります。最終的な判断はショップスタッフなど専門家に相談しつつ、自分の足型や走り方に合ったサイズを選んでください。特にフルマラソンを走る場合は、レース前半で少し余裕があるくらいがちょうど良いことも多いですよ。

耐久性や寿命の評価

レース用の厚底カーボンシューズで気になるのが、どれくらいの距離まで性能が落ちにくいかという寿命の目安です。アシックスMETASPEEDも例外ではなく、「何キロ走ったら買い替えたほうがいいの?」という質問は本当によく聞かれます。

体感としては、フルのレースを数本+ポイント練習をある程度こなして、おおむね300〜400kmあたりから反発の「ピーク」は緩やかに落ちてくる印象があります。ただし、これはあくまで一般的な目安で、体重や走り方、路面状況によって大きく変わります。体重が軽くてフォアフット寄りのランナーならもう少し長く使えますし、体重が重めでヒールストライクが強いランナーだと、もう少し早い段階でヘタりを感じることもあります。

アウトソールの減り方をチェック

寿命を見極めるうえで分かりやすいのが、アウトソールの摩耗具合です。アシックスMETASPEEDのアウトソールにはグリップ力の高いラバーが使われていて、濡れた路面でも安定感がありますが、摩耗が進んで溝が浅くなってきたら、レース用ではなく練習用に役割を切り替えるタイミングだと考えてください。

特に、前足部の外側やかかと内側など、あなたの接地の癖が出やすい部分をチェックしてみて、ラバーの一部が完全に削れてミッドソールが見えかけているようなら、レース投入は避けたほうが無難です。グリップが落ちると、雨の日やコーナーで滑りやすくなるだけでなく、無意識にフォームが崩れてケガのリスクも上がってしまいます。

アシックスシューズの寿命の考え方や保管のポイントは、加水分解を防ぐ実用ガイドもあわせてチェックしてもらえると安心です。シューズを長持ちさせるには、使用後に中までしっかり乾かすことや、高温多湿の場所に放置しないことも大切ですよ。

耐久性や寿命に関する数字は、あくまで目安として捉えてください。シューズの状態を見ながら無理に使い続けないことが、安全面でもパフォーマンス面でも大切です。フルマラソンの本命レース前には、できれば新しめのペアを用意しておき、古くなったものはポイント練習用に回すなど、役割分担を意識してローテーションを組んでみてください。

レビュー傾向と実走感想

アシックスMETASPEEDシリーズのレビューを見ていると、共通して挙がりやすいポイントがいくつかあります。「安定感が高い」「後半でも足が残りやすい」といった声が多いのは、やはりアシックスらしい設計だなと感じます。これまでナイキや他ブランドの厚底シューズを試したものの、「速いけどちょっと怖い」と感じていたランナーが、メタスピードに乗り換えているケースもかなり多いですね。

実際に使っていても、ペースが落ちかけたタイミングで一度フォームを立て直してあげると、まだまだ前に押してくれる余力が残っているのが分かります。特にSKYは、フォームがハマったときの伸び方が気持ちよくて、下りや追い風区間で一気にペースアップしたくなるような感覚があります。EDGEは逆に、平坦や向かい風区間で淡々とピッチを刻みながら、「まだいけるな」と思わせてくれるタイプですね。

レビューの読み解き方

もちろん、「反発を引き出せないと重く感じる」「脚力が足りずにうまく使いこなせなかった」というレビューも一定数あります。これはシューズが悪いというより、フォームや筋力とのマッチングによるところが大きいです。自分の走りに合えば、フルマラソンのラスト10kmでの粘りにかなり差が出るので、単純にスペックだけで判断するのではなく、試着や短い距離での試し履きでフィーリングを確認してから本番投入するのがベストだと思います。

レビューはあくまで他のランナーの経験談なので、「自分と近いレベル・体格・走り方の人の声」をピックアップして参考にするのがおすすめです。SNSや大会レポを読むときも、ただ評価の高低だけを見るのではなく、「この人の走力は自分と近いか?」「目標タイムはどれくらいか?」といった背景情報もセットでチェックしてみてくださいね。

アシックスMETASPEED総まとめ

最後に、アシックスMETASPEEDシリーズ選びで押さえておきたいポイントをあらためてまとめます。ストライド走法ならSKY、ピッチ走法ならEDGEという大きな軸をベースに、自分のフォームや狙っているペース、レースの距離をイメージしながら選んでみてください。どちらを選んでも、「走りのクセを無理に変えずに速くなれる」というのが、メタスピードの一番の魅力だと思っています。

パリモデルになって軽量化と反発力が進化しつつ、厚底カーボンにありがちな不安定さをしっかり抑えてくれているので、これから自己ベスト更新を狙いたいランナーにとって、アシックスMETASPEEDはかなり強力な武器になります。サイズ感や寿命の目安を把握しつつ、マジックスピードや他ブランドのレーシングモデルと上手に使い分ければ、トレーニングもレースもより戦略的に組み立てられるはずです。

なお、本記事で紹介したスペックや耐久性、サイズ感に関する情報は、すべて一般的な目安に過ぎません。最新かつ正確な情報は必ず公式サイトや販売店で確認し、最終的な判断は足の状態や走力を踏まえて専門家に相談したうえで行ってください。シューズ選びは「これが絶対の正解」というものがない世界なので、情報をうまく活用しつつ、最終的には自分の感覚を信じて選んでもらえたらうれしいです。

あなたの次のレースの相棒として、アシックスMETASPEEDがフィットするかどうか、この記事が少しでも判断材料になればうれしいです。自分史上最高のレースをイメージしながら、楽しんでシューズ選びをしていきましょう。

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